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【中古車購入時によく目にする】法定整備の意味とは? 

中古車販売サイトに記載されている法定整備とは?
法定整備の項目やかかる費用について

 ■ 法定整備って一体なに?
中古車販売
中古車の車両情報
 中古車の販売サイトで車両情報を見ていると「法定整備込」「法定整備別」などといった項目を見たことがあるのではないでしょうか?

 この法定整備とは一体何のことを指しているのか。

 今回はこの法定整備の定義や義務、内容についてまとめてみました。
 ■ 法定整備とは?
てんけんくん
法定整備の意味
 そもそも法定整備とは、国土交通省の「自動車点検基準」によって定められており、乗用車では12ヶ月・24ヶ月に一度おこなうことが定められています。

 中でも24ヶ月点検は、基本的に車検の時期と重なるため重要になります。

 法定整備の内容は、分解整備をともなう専門的な作業もありますので、国家資格を持った整備士でなければおこなうことができません。

 さらに、点検整備記録簿の記載も専門的な知識が必要になる部分がありますので、法定整備をする際は地方運輸局長の指定を受けた指定工場もしくは、認証を受けた自動車整備工場に依頼するのがよいでしょう。

 とはいえ、法定整備は法で定められているものの、怠ると罰金を支払ったり罰則が与えられるということはありません。

 しかし、おこなわなければ、点検整備記録簿への整備記録も残らないといので注意してください。
車検とは違いは?
 さて、法定整備と車検では何が違うのか?

といいますと、車検は、あくまでもその時点での車の安全防止面や公害面が基準に適合しているかどうかを、テスターや目視などによって検査するもの。

 そのため、次回の車検までの安全性が保証されるわけではありません。
 ですが、この車検を行わなければ無車検車運行となり、強制的な罰則があります。

 一方、定期点検整備は、車両のトラブル防止や性能の維持を図るための予防整備であり、点検の結果、不具合箇所を整備します。

 行わなかったとしても法的な措置はとられませんが、ディーラーで法定点検を行うと記録簿に記録されますし、車の健康を維持し、寿命を延ばすことにもなりますので、売却時にも買取査定額がアップすることになります。

 そのため、普段自分でメンテナンスが出来ないというのであれば、最低でも一年に一回はちゃんと見てもらった方が良いでしょう。

 では次に法定整備の項目を見て行きましょう。
 ■ 法定整備の項目
12
12ヶ月点検の内容
●かじ取り装置
  • パワーステアリング装置
    ベルトの緩み及び損傷

●制動装置
  • ブレーキ・ペダル
    1.遊び及び踏み込んだ時床板とのすき間
    2・ブレーキのきき具合
  • 駐車ブレーキ機構
    1.引きしろ
    2.ブレーキのきき具合
  • ホース及びパイプ
    漏れ、損傷及び取付状態
  • マスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ及びディスク・キャリパ
    液漏れ
  • ブレーキ・ドラム及びブレーキシュー
    1.ドラムとライニングとのすき間
    2.シューの摺動部分及びライニングの摩耗
  • ブレーキ・ディスク及びパッド
    1.ディスクとパッドとのすき間
    2.パッドの消耗

●走行装置
  • ホイール
    1.タイヤの状態
    2.ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み

●動力伝達装置
  • クラッチ
    ペダルの遊び及び切れた時の床板とのすき間
  • トランスミッション及びトランスファ
    油漏れ及び油量
  • プロペラ・シャフト及びドライブシャフト
    連結部の緩み

●電気装置
  • 点火装置
    1.点火プラグの状態
    2.点火時期
    3.ディストリビューターのキャップの状態
  • バッテリー
    ターミナル部の接続状態

●原動機
  • 本体
    1.排気の状態
    2.エア・クリーナ・エレメントの状態
  • 潤滑装置
    油漏れ
  • 冷却装置
    1.ファンベルトの緩み及び損傷
    2.水漏れ

●エグゾースト・パイプ及びマフラー
  • 取り付けの緩み及び損傷
24
24ヶ月点検の内容
 24ヶ月点検では12ヶ月点検に加え、以下の項目の点検が必要になります。

●かじ取り装置
  • ハンドル
    操作具合
  • ギヤ・ボックス
    取り付けの緩み
  • ロッド及びアーム類
    1.緩み、がた及び損傷
    2.ボール・ジョイントのダスト・ブーツの亀裂及び損傷
  • かじ取り車輪
    ホイール・アライメント
  • パワーステアリング装置
    1.油漏れ及び油量
    2.取り付けの緩み

●制動装置
  • マスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ及びディスク・キャリパ
    機能、摩擦及び損傷
  • ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シュー
    ドラムの摩擦及び損傷
  • ブレーキ・ディスク及びパッド
    ディスクの摩擦及び損傷

●走行装置
  • ホイール
    1.フロント・ホイール・ベアリングのがた
    2.リヤ・ホイール・ベアリングのがた

●緩衝装置
  • 取付部及び連結部
    緩み、がた及び損傷
  • ショック・アブソーバ
    油漏れ及び損傷

●動力伝達装置
  • プロペラ・シャフト及びドライブシャフト
    自在継手部のダスト・ブーツの亀裂及び損傷
  • デファレンシャル
    油漏れ及び油量

●電気装置
  • 電気配線
    接続部の緩み及び損傷

●原動機
  • 燃料装置
    燃料漏れ

●ばい煙、悪臭のあるガス、有毒なガス等の発散防止装置
  • ブローバー・ガス還元装置
    1.メターリング・バルブの状態
    2.配管の損傷
  • 燃料蒸発ガス排出抑止装置
    1.配管等の損傷
    2.チャコール・キャニスタの詰まり及び損傷
    3.チェック・バルブの機能
  • 一酸化炭素等発散防止装置
    1.触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付けの緩み及び損傷
    2.二次空気供給装置の機能
    3.排気ガス再循環装置の機能
    4.減速時排気ガス減少装置の機能
    5.配管の損傷及び取付状態

●エグゾースト・パイプ及びマフラー
  • マフラーの機能

●車枠及び車体
  • 緩み及び損傷
 ■ 中古車の購入時はどこを見ればいいの?
中古車販売店
整備状況
 さて、中古車販売サイトを見ると法定整備について記載されていますが、どのようにしてみればよいのでしょうか?

 一般的に記されている法定整備は、販売店によって定期点検整備を指す場合と、販売店独自の整備を指す場合があります。

 そのため、購入時には、法定整備はどちらなのか、整備費用は車両価格に含まれているのかなどきちんと問い合わせるのがよいでしょう。

 中古車販売サイトの多くの場合は以下のように記載されている事が多いでしょう。

  • 法定整備 込
  • 法定整備 無
  • 法定整備 別

 それぞれのだいたいの意味は…

●法定整備 込
販売店が納車時までに定期点検法定整備(法定12ヶ月点検法定整備・24ヶ月点検法定整備)を実施いたしますので、車両価格には定期点検法定整備に要する費用が含まれ、点検法定整備記録簿が交付されます。

●法定整備 無
定期点検(法定12ヶ月点検法定整備・24ヶ月点検法定整備)を実施しません。

●法定整備 別
納車時までに定期点検法定整備(法定12ヶ月点検法定整備・24ヶ月点検法定整備)を実施します。

しかし、法定整備費用は車両価格に含まれておりませんので別途必要になります。定期点検法定整備が実施されますので点検法定整備記録簿が交付されます。
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