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フルキャブとセミキャブ  

フルキャブとセミキャブ
実際にどれほどの差があるのか。

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 ■ そもそもフルキャブとセミキャブとは?
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フルキャブとセミキャブの違い

そもそもフルキャブとセミキャブとはどう違うのか。
フルキャブ・セミキャブの名称は軽トラの構造を表したもので、軽トラの走行時の性格や、車内の快適性に関わる部分です。
550ccから98年までの旧規格車ではほとんどの軽トラックがフルキャブ車でしたが、現規格ではフルキャブ型とセミキャブ型に大別されるようになりました。
フルキャブ車は前輪の上にシートがあり、セミキャブ車はタイヤが車体の前方に配置され、小さなボンネットがついています。
補足としては、フルキャブ・セミキャブというのは通称として使われているものであり、正式には「キャブオーバー」と「セミキャブオーバー」と呼称します。


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フルキャブの特徴

フルキャブの大きな特徴としては、運転席足元の広さがセミキャブ車にくらべて段違いに広いことです。
タイヤの上に搭乗して運転するので、ステアリング操作と進行方向への動きが感覚的につかみやすくもあります。
セミキャブ車はキャブの前方に車輪を配置している関係上、足元がタイヤハウスに圧迫されて狭くなってしまいます。
また、ホイールベースがセミキャブ車に比べて短くなるため、最小回転半径が一般的に小さくなります。
一番気にしたいポイントとしては、万が一事故を起こしてしまった場合のダメージの大きさ。
フルキャブ車は衝突時にキャブ内部までメタメタになってしまう可能性が高いです。

→参考動画:バネットバン オフセット前面衝突
→参考動画:ミニキャブ オフセット前面衝突

条件などが同じだというわけではないでしょうが、明らかに被害の度合いが違います。
タイヤが前方にない分、運転席付近までひしゃげてしまうことになるようです。
世間の安全性への認識が高まったことによってセミキャブへの移行が加速したようにも感じます。


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セミキャブの特徴

現行の基準に移行してから軽トラックにもセミキャブに移行する車種が出てきました。
セミキャブ軽トラの大きな特徴として真っ先に言えることとしては、コーナリング時の安定性です。
普通乗用車に慣れている人にとってはコーナリング時の性格が近いこともあって、運転しやすいのではないかと思います。
フルキャブ車では空荷時にコーナーで曲がりながらブレーキを踏むと後輪が浮いたりすることもあり、2WD車がすべて後輪駆動の軽トラックにおいてはヒヤッとすることも多いです。
しかし、フルキャブの項でも述べたことではあるのですが、足元はタイヤハウスの位置関係上、狭くならざるを得ないので、フルキャブに乗り慣れている人にとっては操作しづらく感じるかもしれません。
また、ホイールベースが長くなるために、フルキャブ車と比べると直進時の安定性には優れますが、最小回転半径が大きくなってしまいます。



 ■ 結局どちらがいいのか
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どちらがいいのか

フルキャブとセミキャブの特徴をまとめて書きだしてみると、どちらも一長一短があり、どちらがいいとは一概に言えないです。

フルキャブ

  • 足元が広い
  • 操作が感覚的につかみやすい
  • 最小回転半径が小さい
  • 事故時のダメージが致命的
  • いかにも軽トラックという見た目


セミキャブ
  • 足元が狭い
  • 走行安定性が高い
  • 最小回転半径が大きい
  • 衝突安全性が高い
  • フルキャブよりかっこいい

これらの構造的な違いとあわせて、それに関連して変わってくるエンジンの位置・足回りの装備などを考慮して考え、用途にあったものを選ばなければなりません。
これらはまた違うときに比較するとして、現在の主要な5車種のエンジンの位置(駆動方式)だけまとめておきます。
便宜上すべて2WDという前提です。


駆動方式
  • ハイゼット:FR
  • キャリイ:FR
  • ミニキャブ:FR
  • アクティ:MR
  • サンバー:RR

アクティとサンバーだけがキャブから離れた位置にエンジンを配置しており、他は前方にエンジンが配置されています。

参考になったかどうかわかりませんが、愛車選びの基準として使っていただければ幸いです。



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