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足回り装備について[ブレーキ]  

足回り装備について[ブレーキ]
意外と知らないブレーキのことについてです。

ブレーキ1
 ■ ブレーキの種類
ブレーキ6

いろいろなブレーキ

ブレーキというとブレーキペダルを足で操作するフットブレーキが一般的ですが、自動車には他にもサイドブレーキ(パーキングブレーキ)やエンジンブレーキ、排気ブレーキなどのエンジン機構を利用したものもブレーキとして認識されます。
それらの数あるブレーキの中でも、ここではフットブレーキについて説明します。


ブレーキ2 ブレーキ3

ディスクブレーキ

ディスクブレーキは主に軽トラックでは前輪に搭載されており、車輪と共に回転する金属の円盤(ディスク)を両側からブレーキパッドで挟み込むことで制動するブレーキ装置です。
ブレーキ性能≒ブレーキパッドの大きさとなるので、後述するドラムブレーキと比べるとブレーキ性能を高めるためにはブレーキ機構の大型化が避けられません。
加えて、構造も複雑で、コストも掛かります。

一方でドラムブレーキに比べると制動力が安定しています。
これは主要構造が外部露出しているため、通風性に優れ、耐フェード(発熱による摩擦係数の急激な低下)性が高いことと、ディスク自体が車輪と一緒に回転しているためにディスク面にゴミや水分がつきにくいためだそうです。

軽トラックのスペックなどでよく見る「ベンチレーテッドディスク」というディスクブレーキは、2枚以上のディスクをあわせて、その隙間に放熱用のフィンを挟んだもので、対フェード性を高めたものです。
ディスクが1枚のものは「ソリッドディスク」と呼称され区別されていますが、一般的には「ディスク」と表記されるようです。

ディスクブレーキ全般として、停車時の拘束力はドラムブレーキに比べると弱くなります。

ブレーキ4 ブレーキ5

ドラムブレーキ

ドラムブレーキは車輪と一緒に回転している円筒形のドラムの内側にブレーキシューを押し付けて制動力を得るブレーキ機構です。
ディスクブレーキと違い、ドラムブレーキには倍力装置を使用していないことが多く、理由としては、ドラムがブレーキ機構に接触した時に、ドラムに対して自ら食い込む方向に動く構造になっているためだということです。
これをセルフサーボ(自己倍力作用)と言います。
よく目にする「リーディング・トレーリング」という言葉は、このドラムブレーキのシューの配置のタイプで、カニのハサミのように左右にシューが広がり、ドラムの回転方向に対して2種類の制動力が働くもので、正転と反転で同様の制動力となります。 リーディングシューが2つのツーリディングと言われるものはジークンドーのロゴ(?)のように同じ方向に対してシューが配置されているので強い制動力を持ちますが、反転時には制動力が弱くなってしまいます。
そのため、自動車にはあまり向いおらず、正転・反転で同様の制動力を持つリーディング・トレーリング方式が主流となったようです。

ディスクブレーキと比べるとドラムブレーキは構造が単純でコストが低く、制動力も大きいですが、反面、弱点もあります。
ディスクブレーキとと比べると放熱性が悪く、前述した耐フェード性が低くなっており、水分が内部に入った場合も排出しづらいためにウォーターフェード(水分による摩擦係数の低下)が起こりやすくなります。
また、シューの摩耗によりドラムとの間に隙間が大きくなるとシューの食い込みが激しくなり、急激な初期制動の立ち上がりで素早い操作が難しくなります。いわゆる「カックンブレーキ」です。
対策としてはブレーキペダルを小刻みに浅く数回踏み込んでから本格的なブレーキ制動に入ることでカックンしなくなります。

ただ、やはり安全性に直結する問題なので、異常を感じたらすぐにメンテナンスしたほうが賢明だと思います。



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